世界のLGBT事情~カナダ・オランダ・フランス・韓国・ベトナム~

   

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世界のLGBT事情

 

LGBTとは?疑問を徹底解説~自分とは違う『性と愛』の人々完全ガイド!

もっと知りたいLGBT!治せる?選べる?昔からいるの?過酷なの?

に引き続き、今回は世界のLGBT事情に目を向けていきたいと思います!

 

意外すぎる事実がたくさん出てきて、日本人の私たちには目の覚めるような出来事がいっぱいです!

 

すべての国をご紹介することはできないので、特に注目すべき国についてご紹介します!

 

カナダのLGBT事情

カナダでは2005年に同性婚が合法化されました。アメリカでも2015年なので、カナダがいかに進んでいるかが分かります。また、2016年にはトランスジェンダー差別禁止法の導入をトルドー首相が明言し、これによって近く人権法の差別禁止の条項に「性の自認による差別の禁止」が加わることとななります。

 

何より首相がLGBTを積極的に応援しているのが素敵です!カナダでは毎年各都市で大規模なレインボーパレードも行われており、パレードにも参加してしまうのですよ!この首相!

 

カナダ全体としては宗教上の関係から「同性婚に否定的」という人たちも少なくないのですが、嫌悪感をオープンにする国民性ではない模様です。世界中のLGBTがうらやましがるほど「理想に近い」人間平等国家と言えるでしょう。

 

オランダのLGBT事情

オランダは実は2001年に世界初の同性婚合法化を果たした国で、LGBT先進国です。つまり、LGBTの平等のパイオニアです。

 

オランダの若い世代は「オランダに同性婚がなかった時代があったの?」と言うくらいLGBTが普通の存在になっていて、最近も一部のホモフォビア(同性愛嫌悪者)たちがゲイの少年を集団リンチにするという痛ましい事件が起こったのですが、これにすぐさま立ち上がったのが政治家たちでした。

 

ストレート(異性愛者)の男性政治家たちが、男性同士で手をつないだ写真をSNSに投稿し、「ホモフォビア(同性愛嫌悪)をやめなさい」と発信し始めたのです。そのムーブメントは多くの政治家、国連職員、警察官にまで波及しました。

 

政治家と言うと日本の政治家とニュースでよく見るアメリカの大統領くらいしか思い浮かばない私たちにとって、これは衝撃的ですらありますよね。人権問題(人間一人一人を大切にするという問題)に、政治家が先頭切って「行動で示していける」なんて……オランダも理想的な国ですね!

 

フランスのLGBT事情

フランスはフランス革命以前には同性愛は犯罪と見なされ処罰されていました。また、ナチスドイツの占領下になったときには、ユダヤ人と共に実は同性愛者も強制収容所に送られていました。戦後にも同性愛者間の性行為は、発覚すると罰金が科されるなど、LGBT受難の時が続きました。

 

こうした歴史を経て、1968年に同性愛革命行動戦線(FHAR)という組織が発足され、ゲイとレズビアンが共に同性愛者の権利のために闘い始めました。

 

その後ミッテラン社会党政権を経て、1999年のジョスパン首相のもとでPACS(民事連帯契約)という結婚と事実婚の中間のような「純結婚」と言った具合の法律ができ、フランスの同性愛者の人権は徐々に日の目を見始め、2013年にようやく同性婚法制化を果たしました。

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しかしフランスはカトリック教が非常に強力な勢力を持っており、同性婚法制化されても反対する人はいまだに多く、反対者のデモ参列者が15万人に及んだこともあります。

 

同性婚が成立し、フランスでは逆に同性愛嫌悪が浮き彫りになる形で増えた(可視化された)とも言われています。しかし当事者たちはそれでも「愛する人と結婚ができる」という平等な権利を得たことを喜んでいます。

 

こちらの記事で取り上げられたインタビューに答えているフランス人弁護士カロリーヌ・メカリ氏の言葉がとても印象的でしたので引用します。

「同性婚を法制化するためには、政治的な意志が必要。団体や弁護士など、社会全体が一緒になって動かなければいけません。権利とは勝ち取るものであり与えられるものではないので、少数派は積極的に権利を取りにいかなければならないのです」

「法律で認められてどう変わった?」フランスで初めて同性婚した男性に聞いた より

 

まさにフランスのLGBTはカトリック食が色濃い歴史の中で、権利を勝ち取る「闘い」を繰り広げてきた人々ですね。日本では「運動家」や「闘い」などが毛嫌いされている風潮がありますが、世の中の「何か」を変えたいと願う場合、「行動」するしかないんですよね。

 

フランスのLGBTの歴史から、大切なことを学んだ気がします。

 

韓国のLGBT事情

韓国のLGBT事情については以前にも別記事でまとめたことがあります。

 

⇒韓国の同性愛者迫害が酷い!軍隊でのゲイ軍人狩りと深刻な人権侵害について

 

こちらで詳しくまとめましたが、韓国ではまさに(2017年)今現在、軍隊内でのゲイの人権侵害が甚だしく、さらに毎年レインボーパレード(プライドパレード・クィアパレード)は、保守派のキリスト教団体によって妨害されます。

 

そう、フランスはカトリックでしたが、韓国はプロテスタント。どちらかと言うと、カトリック教会の方がLGBTへの寛容さがみられるのに対し、世界的に見ても信仰熱心な韓国プロテスタントは、フランスに輪をかけてLGBT嫌悪感情が強い保守派層が多い国と言えます。

 

韓国のプロテスタント教会の中にも「LGBTフレンドリーな教会」があることが救いではありますが、世界に後れを取っている日本よりもさらに遅れをとっている形の韓国では、LGBTの人権擁護が急がれる課題でしょう。

 

同性愛者への風当たりが強い一方、トランスジェンダーに関しては一般人の認知度自体がそれほど高くなく、トランスジェンダー界隈の医療や法律まわりでは、実はトランスジェンダーの性別変更手続きなどにおいて、「性別変更したければ離婚もして大金はたいて手術も全部完了してなきゃだめですよ」という日本よりも「そこまで要求するのは酷だよね」という「認識」が進んできている気がします。日本よりも早く「手術の可否」の緩和が進むのではないかと私は予想していますが、どうなるでしょうね。頑張れニッポン!

 

ベトナムのLGBT事情

ベトナム刑法では「ベトナム史上、同性愛を犯罪としたことはない」とされています。すごい!

とはいえ、実際には、つい5年前の2012年ころまでゲイカップルが自宅でパブリックウエディングをしていたところ、地元当局に妨害されるという事件も起きていました。2000年台にはかなりの同性愛反対者がいたベトナムですが、なんと2015年にアジアで初めて同性婚が事実上容認されたのはベトナムだったのです!!

 

意外ではありませんでしたか?

 

タイでも、日本でもなく、ベトナムです!

 

結婚の登録はできないのですが、戸籍に「カップル」としてちゃんと名前が載りますし、子供との関係性や資産相続などに関しても、ちゃんと認められていると言います。

 

 

また、トランスジェンダーも性別適合手術をしたものは本来の心の性別に変更が可能になりました。

 

LGBTは遠い欧米での神話のように思っている方も多いでしょうが、実はアジアでも彼らは次々に人権を獲得していっているのですね。

 

日本にも、多様性をいつくしむことのできるさらなる文化的成熟期が訪れることを願っています。

 

 

 

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