韓国の同性愛者迫害が酷い!軍隊でのゲイ軍人狩りと深刻な人権侵害について

【同性愛(ゲイ)狩りが横行する韓国軍隊】

韓国陸軍当局の指示で2017年初頭から同性愛者を対象とした”特別捜査”が行われていたと暴露された。

 

もともと韓国では軍隊内での性行為を禁止する軍法が存在し、ある兵士が同性兵士との性行為(軍隊内ではなく休暇の外出先で)の様子をSNS上に投稿した件の事実確認を捜査することから始まったが、軍の上層部の指示により、何の罪も犯していない性的少数者たちを不当に捜査・脅迫・懐柔し、まるで「魔女狩り」のような著しく人権を踏みにじる非道捜査や発言・誘導尋問をしたとして、NGO団体「軍人権センター」のイム・テフン所長が4月13日に記者会見を開いた。

 

HuffPostKoreaの公式フェイスブックより

 

軍人権センターの調べによると捜査チームは同性愛者だと推測される兵士に近づき「お前が同性愛者だということはすでに分かっているから正直に言え。◯◯がお前と性行為を行ったとすでに陳述した」といった切り口で兵士たちを心理的に追い込み、さらに携帯電話を出させ、そこに登録されている知人を一人ずつ指さし、同性愛者か、性関係は持ったのかという質問に答えを強要したという。

 

また「事実通り言えばうまく処理できるよう助けてやる」と懐柔しようとし、陳述を拒否したりきちんと答えられない兵士たちには「部隊内でアウティング(同性愛者だと公にする)してやる」といった脅迫もしたという。

 

性行為をしたといういかなる物証もなく不当な捜査をされた性的少数者たちは、ただ同性愛者であるという理由だけで「性行為をした(=軍刑法92条第6項の「醜行」に当たる)」という自白に追い込まれたのだ。

 

このような捜査方式で性的少数者をあぶり出してブラックリスト化し、著しく人権を踏みにじり、性的少数者たちを恐怖に陥れている韓国陸軍は国連からも問題視されている。

 

軍人権センターのイム所長は「陸軍当局の捜査チームはA4用紙400枚以上に及ぶ個人情報を集め、同性愛者だと思われる数十名の兵士の写真を印刷し、全国各地に(捜査の手を)広めているので被害者は拡大し続けている」と状況を訴えた。

 

自ら志願して軍人となる志願軍人とは異なり、韓国の成人男性は徴兵の義務を負って兵役に服す。

 

青年たちは青春のうちの約2年間を国のために捧げているのだ。

 

それにも関わらず、韓国軍隊内での虐めや暴力はいまだ撲滅されておらず、ついには個人の性的志向までをも取り締まり、人権を無視したこれらの一連の事件は世界の人権意識向上の波に逆流する野蛮で恐ろしい思想である。

 

【韓国のLGBT(性少数者)の現状】

 

韓国ではいまだに同性愛やトランスジェンダーを公にして活動する芸能人はほとんどなく、LGBT排斥を訴える政治政党さえ存在する。

 

保守的なキリスト教団体が強い力を持つ韓国では、性的少数者であることは「罪」であるとさえ考える風潮が一部で根強く残っており、レインボーパレードをしようものならパレードを阻止しようとする反対団体が暴挙に出る始末である。

 

世界中の有名人や企業家たちが自らのセクシャリティを公にし、性的志向による差別撤廃を訴えて積極的に活動し、それに賛同する多くの人々が支援の輪を広げる中で、韓国では時代に逆行した差別思想が横行している。

 

パク・クネ元大統領が罷免されたことによる今回の大統領選挙では、保守的なキリスト教社会の反発を恐れた候補者たちが、性的少数者たちが求める「差別禁止法の制定」について言葉を濁すか、はっきりと「制定に反対だ」と明言している。

 

差別禁止法をはじめ軍刑法第92条第6項の廃止などの性的少数者保護を公約に掲げたのはシム・サンジョン候補とキム・ソンドン候補の二人だけだった。

 

前回の大統領選挙でパク・クネ氏と争ったムン・ジェイン候補を含むホン・ジュンピョ候補、アン・チョルス候補ユ・スンミン候補らは4月20日の「第19代大統領選挙のキリスト教公共政策発表会」にて差別禁止法の制定に反対の意向を表明した。(大統領選の結果と新大統領ムンジェイン氏に関する記事はこちら

 

【LGBTの若者、悲痛な叫び】

 

以下は(今日)4月26日11:00から国会本庁前の階段で行われた「千軍萬馬国防安保1000人支持宣言記者会見」での出来事である。

 

(ムン・ジェイン候補が公式フェイスブックに公開した記者会見の様子を見てほしい。52:07から参照)

 

「差別禁止法の制定」を求める性的少数者の団体員がレインボーフラッグを持ってムン・ジェイン候補に駆け寄った。彼らの悲痛な訴えの声が国会本庁前に響いたが、フラッグと彼らはあっという間に階段前から引きはがされ、その後逮捕された。

 

韓国のニュースサイトのコメント欄には「性的少数者たちは暴力的で、自分たちの立場ばかり叫ぶ」と言った批判的なコメントが目立った。

 

しかし実際に上記のビデオを見ればお分かりいただける通り、デモを起こした学生たちはフラッグを手に持ち声を大にしてどうにか主張を世間に伝えたい様子が見られる以外には、暴力的な動きは全く見られない。

 

むしろ彼らの再三の「提言」や「要求案」を無視し続けてきた国会や政治家、保守的な世論の方が世界的に見ればよっぽど暴力的であると言える。

 

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【苦しんでいる韓国のLGBTを応援しよう!】

#loveforkoreanlgbt  (韓国のLGBTに愛を)

#saynotohomophobia (ホモフォビアにNOと言おう!)

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世界の歌姫レディー・ガガをはじめ、今や世界中で影響力のある多くの有名人・政治家・企業家・スポーツ選手・アーティストたちが自らのセクシュアリティを公表し、LGBTの人権と尊厳を支持しています。当事者だけでなく、「アライ」と呼ばれるLGBT支援者・性の多様性支援者の輪が広がっています。

 

この「多様性」を認め合い、すべての人がありのままに能力と笑顔を咲かせていける世の中が一刻も早く韓国の地へも広がることを願ってやみません。無視され、遠ざけられ、話題にもなかなか上げてもらえない韓国LGBTの若き青年たちの闘いに、ここ日本からも応援の意を表し、この記事を書きました。

 

賛同してくださる日本の皆さん。どうか広く拡散し、韓国社会で虐げられても、不当に逮捕されても、尊厳を脅かされても、ひたすらに自分と自分の友が平和に笑って暮らせる社会のために懸命に闘う性的少数者の若者たちの味方になってあげてください。

 

私たち日本人が外野で何ができるのか、とも思うかもしれません。しかしこの情報化社会で、グローバル社会で、温かな波は必ず彼らのもとにも届くはずです。

 

幸せになりたい、夢を叶えたい、そんな人を応援するこのマガジンは、韓国で頑張る「大学性的少数者会連帯QUV」とすべての性的少数者の方を応援します。

 

記者:マガジン幕明け運営者・KOBY WALKER

2017年04月26日

マガジン関連記事:LGBTとは?疑問を徹底解説~自分とは違う『性と愛』の人々完全ガイド!

 

≪追記:2017年5月25日≫「軍同性愛処罰」条項を廃止しろ!

 

昨日くだんの(性行為を問題視された)軍人は、ほぼ懲役が確定しました。

 

性的指向という非常に個人的な自由、しかも軍隊の外での私的な、また双方の合意のもとでの性行為に対して韓国軍刑法は処罰を与えたのです。

 

これは明白な人権侵害であり、究極の暴力です。

 

それに対し、中央日報によると、キムジョンデ正義党議員は今日25日「暴力性がなく、部隊の外で合意でなされた性的接触を刑法で処罰することは、軍人の性的自己決定権と私生活の自由を侵害するものであることから、(軍刑法第92条6項の)改正が必要だ」として正式に発議しました。

 

またキム議員は「軍刑法92条6項を削除したとしても、強姦、強制わいせつのような強制性を伴う性的接触を強力に処罰する条項は残っている」とし、「この条項が削除されれば同性愛者の性犯罪が蔓延するという推測はしがたい」と述べました。

 

さらに同性愛者が蔓延したら戦力が弱体化するという憂慮に対しては「アメリカ軍は性的少数者たちの性的アイデンティティを明かした状態での服務を全面的に許可した」とし「しかしながらその後アメリカ軍の軍事力が弱体化したり、軍の綱紀が乱れたという証拠はない」と指摘しました。

 

この発議には、正義党から6人、共に民主党から2人、無所属から2人が声明を共にしました。

 

(キリスト教団体の反発を恐れず立ち上がって不条理に声を上げたこの10名には頭が下がりますね。)

 

実は2021年にUN(国連)は同性愛者を非犯罪化する国際人権法の趨勢に従い、軍刑法92条6項を廃止することを勧告していました。

 

さらに2015年11月にも、UN自由権規案委員会において韓国軍に対して勧告がなされていました。

 

(それにも関わらず今回の国家的マイノリティ迫害。。。韓国の皆さん、そして世界中の良識ある皆さん、共に声を上げていきましょう!人間による人間への暴力に、正しいものなどありません。

 

[출처: 중앙일보] 김종대, ‘軍 동성애 처벌’ 조항 폐지 대표 발의
(出典:中央日報「キムジョンデ、「軍同性愛処罰」条項廃止代表発言」より)

 

 

 

≪参考文献≫

・http://www.huffingtonpost.kr/2017/04/13/–_n_15976316.html?utm_hp_ref=korea

・http://www.newsis.com/view/?id=NISX20170413_0014829041&cID=10301&pID=10300

・http://www.huffingtonpost.jp/2017/04/21/korea_n_16139136.html

・http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/791917.html

・http://japan.hani.co.kr/arti/politics/27154.html

・https://m.facebook.com/moonbyun1/

・https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1094437757329242&id=181808448592182

・http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=3470851&ref=A

・http://capeandislands.org/post/south-korea-being-gay-still-taboo

公開日:
最終更新日:2017/07/11